上記の症状がある方は大腸カメラ検査を受けることをおすすめいたします。大腸カメラ検査を受けることで腸に関係する疾患の診断や治療ができます。また、大腸がんの早期予防に繋がることもあります。
大腸内視鏡検査では、直腸からS状腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸、回盲部までの粘膜をすみずみまで直接観察できるので、小さなポリープなどの病変を見つけることができます。大腸がんの85%は良性のポリープから進展してがんを発症しています。そのため、ポリープを早期に発見して切除することで、進行性の大腸がんにならず根治する可能性が高くなるのです。
大腸がんにはとても怖いイメージがありますが、大腸がんのほとんどは、大腸ポリープが大きくなるにつれてがん化したものです。食事やライフスタイルが欧米化したことで、大腸がんは日本人の死因の上位にランクインするようになってきています。消化器外科で長く勤務してきた院長は「全然がんだなんてわからなかった」「ただの痔だと思っていた」「毎年健診を受けておけばよかった」という声を数多く聞いてきました。初期症状がないことが多かったと言います。
大腸がんの特徴としては、・ほとんど自覚症状がないまま進行する・ほとんどの方が40歳以上で罹患する・定期的に検査を行いポリープの内に切除すればがん化しにくい・早期発見し早期治療介入できた場合の治癒率が極めて高いという特徴があります。つまり多くのケースが、症状のないうちから定期的に大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)を受け、ポリープの段階で発見し切除してしまえば、大腸がんのほとんどは未然に防ぐことができるのです。
大腸はヒダが何層にも重なっているため、ヒダの奥に隠れているポリープなどの発見が難しいのですが、当院では最新機器を導入し、見落としの少ない検査を行っています。大腸がんは、進行してから発見された場合、開腹手術や抗がん剤治療、場合によっては腸の摘出などを伴うつらい治療が待ち受けています。早期発見できた場合は、90%以上が元の生活へと戻ることができますが、進行がんの場合には、完全に元通りの生活に戻れない場合も多くあります。
内視鏡にて治療を受けて治すためには、「早期発見」が何より重要ですから、40歳になったら毎年潜血便検査(大腸がん健診)を受けることをお勧めしています。また、大腸ポリープ切除をした方や、近親者に胃がんや大腸がんなどの消化器がんを患ったことがある方がいる場合には、2年に1回は大腸内視鏡検査を受けることを強くおすすめしています。
「血便」「長く続く下痢と便秘」など、明らかな症状がある場合はもちろん検査が必要ですが、ご家族や親戚に大腸がんの患者様がいる場合には、40歳を過ぎたら大腸がん検診を毎年受診してください。またポリープを既に発見されている場合、ポリープが出来やすい体質だと言えますので、最低でも2年に1回は内視鏡検査を受ける必要があります。ポリープができたらすぐに内視鏡で切除することで、大腸がんになる事を未然に防ぎ、健康を守ることができます。
当院では、大腸内視鏡検査や日帰り手術(大腸ポリープ切除)を保険診療で行っております。
使用する薬剤の種類や点滴の有無によって、金額が前後することがあります。内視鏡検査前の診察料金や事前の血液検査料金は含まれておりませんので、あらかじめご了承ください。
内視鏡専門医からのメッセージ
大腸がんは、いまや日本人が罹るがんの種類の中で第1位の疾患です。 ですが、大腸内視鏡を受けていただくことで、早期発見が可能となります。 大腸がんは早期発見できれば、内視鏡治癒も可能な疾患です。 下剤処置など準備が大変なこともありますが、リスクのある方は定期的に検査を受けられることをお勧めします。 里村クリニックは、一人でも大腸がんで手遅れになる方が減ることを目指しています。
当院では現在鎮静剤を使用した、いわゆる「無痛大腸内視鏡検査(無痛大腸カメラ検査)」を準備しております。鎮静剤をしようすることによる体への影響が少なからずありますので、局所麻酔のみでの施行を基本といたしますが、・過去の検査で痛みが強かったことがある・症状があり大腸カメラ検査が必要だが、怖くて大腸カメラ検査が受けられないといった方には対応を準備しております。準備ができましたら、公式LINEにて通知いたしますので、里村クリニック公式LINEにご登録の上お待ちいただければ幸いです。
大腸カメラ検査を行うにあたって、もう一つのネックが「下剤の服用」です。当院では、標準的な検査薬として、モビプレップという液体の下剤を服用していただいております。検査の数時間前から2リットルを服用いただいております。しかしながら「どうしても味が嫌いで飲めない」という方もいらっしゃいます。当院では錠剤の下剤も選択することができます。映像の鮮明さは劣るものの、そもそも液体の下剤が飲めずに検査ができないよりは、検査ができたほうが良いはずです。錠剤を、当分の含まれていない、水やお茶や炭酸水などで飲むことができるため、気を紛らわしながら飲めるというお薬です。こちらも水2Lを飲みながら、錠剤を50錠服用いただきますので、楽なわけではありません。「前回検査したとき、どうしても液体の下剤が飲めなかった」という方にお勧めしています。
里村クリニックには女性医師が在籍しております。女性の方等、院長先生にお尻を見られるのは恥ずかしいという方は、ぜひご相談ください。下記ページもご参考になさってください。
女性の大腸カメラについては<こちら:女性のための大腸カメラ・女医による女性のための大腸カメラ>
女性医師の紹介については<こちら:女性医師在籍・医師のご紹介>
期間
2021年1月~12月
2022年1月~12月
2023年1月~4月
大腸カメラ検査施行数
41件
225件
169件
内 ポリープ・大腸がんの見つかった人数
7名
50名
31名
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「困った時はいつでもおそばに」を実践すべく、常に患者さまの身近に寄り添う医療を目指しています。