アニサキスは寄生虫(線虫)の一種です。その幼虫(アニサキス幼虫)は、長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。アニサキス幼虫は、サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生します。アニサキス幼虫は、寄生している魚介類が死亡し、時間が経過すると内臓から筋肉に移動することが知られています。
冷凍・または加熱することで予防できます。
アニサキス幼虫が規制している生鮮魚介類を生、または加熱不十分、または冷凍不十分のまま食すことで、アニサキス幼虫が胃壁や腸壁に刺入することでアニサキス症(食中毒)を引き起こします。
胃壁に刺入したアニサキスは、激しいみぞおち痛の症状がでます。
当院では、胃カメラ(上部内視鏡)を用いてアニサキス幼虫を取り除くことができます。取り除くとすぐに症状が改善します。
激しいみぞおち痛で「生魚を食べた」などの申し出がある場合には、即日の対応が可能です。
アニサキス幼虫は、魚介類の内臓に感染しており、捕獲直後から筋肉へ移動する傾向があります。
・刺身用に調理する場合は、捕獲後すぐに内臓を取り除く・60度以上で1分間加熱する・マイナス20度以下で24時間冷凍する・約15mmほどあるため目視できるのでよく目視確認する
などが挙げられます。
激しいみぞおち痛があり、「生魚を食したからだ」と思い込み、本来の病気を見誤ってしまう危険性があります。アニサキス症であれば、数時間から長くても5日で体内で死滅しますので、症状が改善していれば問題ありません。が、一定期間を超えても痛みが続いている、痛みが何度も起きるということでしたら、他の症状であると疑うことも必要です。安易に「アニサキスだ」と決めつけずに、胃カメラ検査・エコー検査・レントゲン検査などをお勧めいたします。
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