過敏性腸症候群

過敏性腸症候群

このような症状でお悩みの方は過敏性腸症候群の可能性があります

腹痛
  • 出勤時に限ってお腹の調子が悪くなる
  • 緊張したり、不安を感じるとお腹が痛くなることが多い
  • 腹痛があって、水のような下痢を起こすことがある
  • 腹痛があって、強くいきまないと出ないような便秘をすることがよくある
  • 1日3回以上、下痢を起こすことがよくある
  • 週に3回以下しか便が出ないことがよくある
  • 下痢と便秘を繰り返すことがよくある
  • 腹部膨満感(お腹が張っている)がある
  • 腹痛は排便するとやわらぐ
  • 便をした後に、便が残っている感じがする

上記症状は過敏性腸症候群に当てはまるだけでなく、大腸がんの症状にも当てはまるものが多いです。
「私は胃や腸が弱いだけ」と決めつけないで大腸カメラを行える消化器内科を受診しましょう。

過敏性腸症候群(IBS)とは

英語表記「Irritable Bowel Syndrome」の頭文字をとって「IBS」といいます。
過敏性腸症候群は、大腸に腫瘍や炎症などの病気がないことが前提に、腹痛やお腹の調子がわるく、それと関連して便秘や下痢などのお通じの異常(排便回数や便の形の異常)が数ヵ月以上続く状態のときに最も考えられる病気です。
およそ日本人の10%程度の人がこの病気であるといわれている、よくある病気です。女性のほうが多く、年齢とともに減ってくることがわかっています。命に関わる病気ではありませんが、お腹の痛み、便秘・下痢、不安などの症状のために日常生活に支障をきたすことが少なくありません。
QOL(生活の質)向上のためにも専門医の診断を受け対策しましょう。

過敏性腸症候群(IBS)の基準(ローマⅢ基準)

最近3ヵ月の間に、月に3日以上にわたってお腹の痛みや不快感が繰り返し起こり、下記の2項目以上の特徴を示すこと
1)排便によって症状がやわらぐ
2)症状とともに排便の回数が変わる(増えたり減ったりする)
3)症状とともに便の形状(外観)が変わる(柔らかくなったり硬くなったりする)

上記の基準を満たしているうえで大腸カメラ検査を行い、腸に炎症や癌がないことを確認することが必要になります。

過敏性腸症候群の原因

過敏性腸症候群

IBSになる原因はわかっていません。しかし、細菌やウイルスによる感染性腸炎にかかった場合、回復後にIBSになりやすいといわれています。またIBSはストレスが大きく影響していると思われます。
ストレスは、痛みを感じる神経である知覚が過剰に反応するようになったり、腸の収縮運動が激しくなったりすることがわかっています。
腸(小腸や大腸)は食べ物を消化・吸収するだけでなく、不要なものを便として体の外に排泄してくれます。そのためには、食べ物を肛門方向に移動させるための腸の収縮運動と腸の変化を感じとる知覚機能が必要です。普段、運動や知覚は脳と腸の間の情報交換により制御されています。しかし、ストレスによって不安状態になると、腸の収縮運動が激しくなり、さらに痛みを感じやすい知覚過敏状態になります。この状態が強いことがIBSの特徴です。

過敏性腸症候群の原因

上述のように、過敏性腸症候群であると確定診断を行うには、大腸カメラ検査が必要となります。
当院の大腸カメラ検査は患者様に安心して検査を受けて頂けるように様々な工夫をしております。大腸カメラ検査を受けることを検討されている方は、下記より当院の大腸カメラの詳細をご確認下さい。

過敏性腸症候群の治療

当院では、「薬物療法」だけでなく「生活習慣の改善」も視野に入れた治療を行います。

【薬物療法】
腸内環境を整える薬や、腸管の動きを適正化する薬など、患者様のタイプを見極めながら適切な薬を使用して治療を行います。また、腸管に作用する薬だけでなく、あまりにも精神的要因が大きいと判断された場合には、精神面にアプローチする薬を使用する場合もあります。

 

【生活習慣の改善】
食生活の改善や十分な睡眠の確保など、腸管への負担を軽減するために規則正しい生活を送るよう指導します。また、日常生活の中で精神的負荷が大きくかかることは避けるよう、ライフスタイルの改善もできる限り提案を行います。

過敏性腸症候群は繰り返し発症する病気です。症状が落ち着いていても再度発症してしまうこともあります。その都度、治療を行うのが億劫で治療を断念してしまう方もいらっしゃいます。
しかし、当院では消化器内科専門医が薬物療法に加え生活習慣の改善指導もいたします。
QOL(生活の質)向上のためにもお気軽にご来院ください。

思い当たることがありましたら、お気軽にご予約ください。

当院では24時間web予約を受け付けております。

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常に患者さまの身近に寄り添う医療を目指しています。

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