インフルエンザ検査キットについてのご案内
インフルエンザ検査キットについてのお知らせ
当院では、新型コロナウイルスの5類化移行後も、積極的に発熱外来の受け入れを行っています。
【発熱外来を辞めてしまう医療機関】が増えており、「コロナ未検査であることを理由とした受け入れ停止」なども見受けられます。
新型コロナウイルス関連の保険点数の減算はありましたが、お困りの患者様がいる限り、当院としましては発熱外来を継続してまいります。
また、以前からもお願いしておりますが、5日以内に発熱症状があり、PCR検査未検査の方につきましては、院内に入れませんので、【発熱外来】の予約をお願いいたします。
https://satomura-clinic.com/hatsunetsu/
インフルエンザ検査キットの数量制限について
一昨年、昨年と、ほとんど感染者のいなかった「インフルエンザ」ですが、当院におかれましても、本年は相当数の罹患・発症が確認されています。
2023年9月の1か月間だけでも、当院だけで300名程度の診断がでています。10月においても同等か、より多い感染数で推移しています。
このような状況下ですが、インフルエンザ抗原検査キッドがメーカーからの出荷制限がかかっています。
これまでの発熱外来を多く行ってきたため、在庫で対応してきましたが、検査数が流入数を上回っており、枯渇することが予想されます。
つきましては、「症状のない方への検査」を行わない方針とさせていただいております。
例としては以下のようなケースです。
- 発熱はないがのどが痛い
- 保育園で感染者がいたから
- 兄弟が感染したが本人は症状がない
- 先月もインフルエンザにかかった
- 発熱が3日前(発症後12時間経過しないと検査ができず、48時間経過してしまうと服薬の効果がないと言われているため)
など。
どれも限りなく感染の可能性が低いですし、感染していても特効薬の効果が薄いです。
検査キットが流通するまでは、症状がない方よりも、症状のある方への検査を優先したいと考えております。
症状が必要な理由は?
インフルエンザは、新型コロナウイルスと違い、「特効薬」があります。
新型コロナウイルスは、感染が確認されても、「直ちに生命維持に問題がある場合」にしか、特効薬の使用が認められていません。
新型コロナウイルスのPCR検査は、「感染防止」の意味合いが強いですが
インフルエンザの抗原検査は「特効薬使用のための確認」の意味合いが強いです。
無症状のインフルエンザは検査する必要はない?
本来は検査したいです。有無が確認できれば、行動制限や、投薬など、治療計画が正確に判断できます。
但し、本来「健康保険」には「病気だから治す」という考え方があります。
無症状で特効薬を使う必要はあるのか?
と考えますと、無症状なら服薬の意味もありませんし、服薬しないなら検査する意味も薄いと考えられます。
なぜなら、インフルエンザ特効薬は「発症から48時間以内に服用すると約1日早く治る薬」だからです。
溶連菌は?
インフルエンザでもない、コロナでもない、その他の発熱症状としてよくあるのが「溶連菌」です。
当院では、溶連菌検査においても、「抗原検査」と「遺伝子検査」を導入しています。
「抗原検査」は、発症し、体内に菌が増殖していれば、検査できるものですが、
「遺伝子検査」は、体内に菌があれば、それを増幅してから検査します。
高確率で溶連菌の有無が判定できます。溶連菌の判定ができれば、「特効薬(抗菌薬)」があります。
当院の対応
当院としましては、インフルエンザ抗原キットが通常流通するまでは「症状があり、服薬に効果がある」とされる方を優先とします。
「現時点で検査したとして効果が薄い・または無い」方に関しては、検査自体をお断りする場合もございます。
症状や発症の程度や特徴から判断できた「必要性の高い検査」については職員からも勧めさせていただきます。
感染防止に留意し、基本の手洗い・うがい・手指の消毒の徹底をお願いいたします。