進行する前の痔核に対する治療の基本は、生活習慣の改善です。痔核に関係する重要な生活行動としては、排便習慣と食生活が挙げられます。
排便習慣の改善
・便秘や下痢に注意する:排便時に強くいきむことや下痢は、肛門の血流を障害させ皮膚や粘膜に負担をかけます。
・便意を感じた時に排便する:便意をがまんすると便秘になりやすく、また便意がないのにトイレで長く座っていると肛門に負担をかけます。
・排便時間を短くする:長時間のいきみは肛門の負担になるため、排便時間は3分以内程度に抑えることが勧められます。
・排便後肛門を清潔にする:温水洗浄便座でやさしく洗うのがいいのですが、洗いすぎは逆効果なのでほどほどに
食生活の改善
・水分、食物繊維を十分に取る:食物繊維を十分にとると便秘の予防となり、また起床後にしっかり水分と朝食をとると、便意を誘発することができます。
・アルコールや香辛料を控える:アルコールや唐辛子は肛門の刺激につながります。
その他
・体の冷えや長時間同じ姿勢をとることを避ける:冷えや座りっぱなし、立ちっぱなしは肛門の血流が悪くなる可能性があります。
・入浴する:清潔にするだけではなく、血流が良くなりやすいです。
・運動習慣をつける:腸蠕動を高めることで排便を改善します。