当院のモットーの一つである「予防は治療に勝る」 を確立するためにも、毎年胃カメラ検査を受けていただきたいと思っています。
胃がんになる方は40年前から徐々に減ってきていますし、胃がんが原因で亡くなる方はどんどん減っています。これは、集団検診によるバリウム検査(胃部エックス線検査)の功績と考えられます。しかしながら、バリウム検査は「病変がある方」しか検査にひっかかりません。つまり、ひっかかった時点で、胃の一部を切除または全部摘出になる可能性が非常に高いのです。
それに比べ、胃カメラ検査は、目で見ることができますので、逆流性食道炎や、バリウムでは見えない小さな病変や、胃がんの主原因と考えられるピロリ菌による胃粘膜の変化なども確認することができます。
STAGE1で発見された胃がんは、10年生存率が95%を超えます。1年に1回、たった15分だけ我慢していただければ、必ず治る病気なのです。
コロナ禍ということもあり、健診を見送っていた方や、病院が嫌いで検診を受けていない方、またご家族や知り合いの方にも声をかけて頂き、胃がんの早期発見・早期治療ができれば、悲しい思いをされる方が一人でも減らせると思います。
ここでは胃カメラ検診について解説していきます。