食欲不振の原因となる胃がん。若い方はがんと言われてもピンと来ない、というのが正直なところではないでしょうか。ところが、胃がんは高齢の方に多いものの、20-30代でも発生することがあるのです。
胃がんの年齢別罹患率を見てみると、10代までの発生は少なく、15-19歳では人口10万人あたり0.1人。100万人に1人ですから非常にまれですが、ゼロではありません。それが25-29歳になると10万人あたり1人。15-19歳と比較して10倍になります。
30代以降になるとその数字は急速に増加し、30-34歳では10万人あたり3.1人、40-44歳では10万人あたり11.4人、50-54歳では34人となっていきます。ちなみに実数にすると30-34歳の患者さんは約220人、40-44歳では約1000人、50-54歳では約2800人です1)。
胃がんは身近な病気です。他人事ではないという認識が重要です。