浅川:診療領域も広いですね。対象となる腹部臓器の疾病も多岐にわたりますし、問診だけでは診断が難しい方がとても多くいらっしゃいます。慎重に診断して、内視鏡で早期発見し治癒できたときは、本当にうれしいです。幅広い患者様とも接することができるのも消化器内科の特徴だと思います。最近では腸内フローラ(腸内細菌)などの新しい診療領域も発展してきているのも、消化器ならではなのかなと思います。
院長:立派ですね!浅川先生のような思いの先生がたくさんいるといいですね!
浅川:最近、内視鏡検査を行うクリニックは増えてきましたが、それでもまだ早期発見できれば完治できたはずの胃がん・大腸がんで亡くなる方は多いです。全員が一次健診を受けて、便潜血や血便の症状のある方全員が大腸カメラ検査を受けていただければ、悲しい思いをしなくて済んだ人も多いはずです。消化器系のがんは、診断件数こそ多いですが、治療して完治する可能性も十分にありますから。また、胃がんや大腸がんなどは、自覚症状がないまま進行しますので、症状があると気づいてからでは手遅れという場合も多いです。さいたま市では、胃がん検診が毎年胃カメラでの検査ができることも、他の市町村ではめずらしい素晴らしい健診だと思います。
院長:本当にそう思います!多くの方が受けられるバリウム検査も、病変がある程度できてからしかみつかりませんから、胃の切除とか全摘とかになってしまうこともあります。胃カメラなら逆流性食道炎とかヘリコバクターピロリ菌感染など、病変になる前の、胃粘膜の変化も見つけられますよね。患者さんにも「毎年1回15分だけがんばって!」と伝えています!
次に、なぜ当院で内視鏡検査を引き受けていただいたのでしょうか?
浅川:先生にお誘いいただいたら断れませんよ(笑)
里村先生が本気で「胃がん・大腸がんでの死亡者をゼロにする」と頑張っていることを知って、微力かもしれませんが、特に同性である女性の患者様の大腸カメラでは、異性の先生は恥ずかしいという患者様もいらっしゃると思いますので、「胃がん・大腸がんの死亡者をゼロにする」というミッションのお力になれるんじゃないかなと思いました。
院長:浅川先生!感動しました!一緒に「胃がん・大腸がんの死亡者をゼロにする」を目指して精進していきましょう!
お忙しい中お時間をいただきましてありがとうございました!